++COOL!?++

明日は誕生日。TVの収録もあってメンバーからは盛大に祝ってもらった。
原っちもさっき電話が来た。明日はどうしても電話する時間が無いからって。
きっと明日になれば大坂とかも電話してくるんだろうな〜。
でも、誕生日ってうれしい??そりゃ、今年は二十歳だし、酒飲めるし、煙草も吸えるし…って酒は別に二十歳じゃなくても飲めるし(ダメだろ…)、タバコは吸う気ないし…得なことって…ある??誕生日ってなんであるのかな?みんなに祝ってもらえるのは嬉しい。いっぱいご馳走食べれんのも嬉しい♪でも、歳をとったからって何かがすぐに変わるとは思えない…僕って冷めてる??
あと5分で日付が変わる…
あぁ…10代の僕よ、サヨウナラ…な〜んて何が変わるわけでもないけどね。
さて、寝るか。あ、今年も日付が変わると大坂が電話してくるのかな?KYOTOKYO以来頑張ってかけてくるケド…まだ一番って事ないな。
アイツ、毎年…暇だな…
Trrrr….Trrrr…

あれ?もう誕生日??あと2分あるじゃん…大坂ってばフライング…って大坂じゃないじゃん。
携帯の着信の名前が久しぶりでちょっとドキッッとしたりして。
「もしもし??
「あ、大野??早く!!早く外出てきて!!!
ガシャ!!!
…何?何今の??
とにかく降りよう…
ドアを開けようとすると、お母さんに呼びとめられる。急いでるのに…
「智??どこに行くの??
「…外…」
「…は??
それ以上答えようが無いのじゃ…
ドアを開けて、外に出る。そこには壁に寄りかかっている姿さえ綺麗でホレボレしてしまう「元」相棒がたっていた。
「何してんの???
「あ、大野!!!早く早く♪」
「何??
ゆっくり近づこうとしたその時、携帯がなった…
「出ちゃダメ!!
「へ???
そういうと相棒は走り寄ってきて僕を抱きしめた。
「Happy Birthday!!!大野♪」
「ちょ、ちょっと…苦しい…」
「さ、とりあえずもう電話でていいよ()
なんなのじゃ!!!
なりつづけている携帯の通話ボタンを押す。
「もしもし??
「大野君誕生日オメデト〜〜〜〜〜!!!
「大坂…ありがと」
「俺が一番でしょ??ジャストに電話してんだもんね〜〜♪」
「…や、2番…」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!なんで??だって、電話…」
と、電話を取り上げられる。
「大坂??俺、町田。今年は俺が一番だよ()会いに来ちゃった♪
ずるいよ、町田君!!今年こそはって思ったのに〜〜!!!
「来年頑張れ()じゃ〜な」
「あ、ちょっと、大野君に代わってって!!!!
「あ〜〜??しょうがないな〜…」
ハイ、といって携帯返してきた…
「もしもし…」
「大ちゃ〜〜ん()
「…大坂…」
「何??
「寒いから切る…またね…ありがと」
「あ〜〜!!!ちょっと、大ちゃん!!!!!
ブチ…
ナゼか大爆笑している慎吾…
「何笑ってんだよ…」
「だって、普通、そこで切る???そりゃないだろって感じじゃん()大坂かわいそうじゃん!!切るなよ〜〜〜〜〜(爆笑)
「お前のがヒドイじゃん」
「まあね〜、悪い事したかな??今度あやまっとこ〜()
今度かよ…謝る気ないな、コイツなら。
「…で??
「…で??って誕生日じゃん。お祝いしに来たの」
「ふ〜ん…じゃ、行こっか…」
「へ?
「慎吾の家。連れてってくれるんだろ?
「まぁ、そうだけど…ちゃんとおばさんに言ってこいよ。」
あ、忘れてた…
+++++++++

なんだかんだで慎吾の家に到着。
相変わらず綺麗にしてんな〜。俺の部屋と大違い…
「その辺テキトーに座ってよ」
言われる前から座ってんの。大体、慎吾の家は僕の家みたいなもんだ。
大野〜、とりあえず飲み物買ってくるわ、何がイイ?
……

「祝ってくれるっていっといてなんもないってどういう事?
「ゴメン!大坂より先に!と思って焦ってたから()
…笑えばすむと思ってるな?でも、それですませてしまう自分はもっとヤダ(苦笑)
「…ビール」
「じゃあ、ビール買ってくるわ。」
「あ!!言っとくけど」
「何??
「慎吾は飲んじゃダメだからね」
「なんで??
「だってまだ10代だもん」
「え〜〜〜〜!!!!!ずるいよ、自分ばっかり…」
「悔しかったら今すぐ二十歳になるのじゃ
()
「ちぇ…わかったよ、行ってくる」
わかった…誕生日の意味。誕生日のいいところ。
少しだけ、コイツに優越感がもてるんだ()
いっつもほっとけない感じで頼りなさげなクセになんだか追いかけたくなる「元」相棒。…や、元じゃないな…今でも、これからもずっと相棒。
今じゃダンスしてる時間も全然違うから、差が出来ちゃったかな…アイツ、上手くなってるもんな…
また、一緒に踊りたいな…

「ただいま…」
「遅いのじゃ!!!
「ってまだ1分かそこらじゃん!!!
「…暗いのによく一人で買い物行けたね。(イジワル)
「……」
「っていうか買ったもの持ってないみたいだけど??(ニヤニヤ)
「うるさいよ!!!もう!!!!
「…最初っから言えばイイのに…一緒に行こって」
「…一緒に行って…」
「はい、よくできました()
「ちくしょ〜〜!!!!ちょっと年上だからって!!!
「慎吾が怖がりだから悪いんじゃん」

「だって…」
「ほら、行くよ」
歩き出した僕を慎吾は慌てて追いかけてくる。
「え?ちょっと待ってよ。コワイよ(半泣)
「仕方ないな〜…ほら」
差し出した左手を慎吾はギュッと握り締める。
「変わってないな〜〜」
「うるさいな〜〜!!!怖いもんはしょうがないでしょ!!!
「…変わらないでね?
「え??
「また一緒にダンス踊ってね??
いつまでも僕の相棒でいてね??
「ば〜か。いつでも踊れるじゃん()なんならココで踊る??
「…ここじゃヤダ…」
「ワガママ()
そういう問題??
「ねぇ、大野」
「何??
「やっぱり今日は酒やめようよ」
「なんで〜〜〜〜!!!
楽しみにしてたのに…慎吾に見せつけて飲むのを…
「3月25日に一緒に飲もうよ」
「…慎吾…」
「やっぱりさ〜相棒の誕生日まで待ってくれなきゃ()
相棒…とってもイイ響き♪慎吾も今でも僕を相棒だと思ってくれてる。
それだけで嬉しい。
「…うん…そのかわり…」
「何?
「慎吾のオゴリね」
「え〜〜!!!俺の誕生日なのに??()
そんなやりとりも心地イイ…いつまでも居心地のイイ関係でいられるように。
歳をとったって無理して変わらなくていいんだ。変わらない関係をいつまでも続けられるように。そんな気持ちを確認しあうための誕生日。
そんな願いも込めつつ、慎吾の誕生日まで酒飲むのやめようって決心した。
+++++++++

次の日…
Trrrr…
「もしもし?
「あ、大野?俺、原だけど」
「原っち♪」
「誕生日おめでとう。昨日はゴメンな、祝ってやれなくて…」
「いいよ。原っち、忙しいんだし。」
「お前のが忙しいだろ()
「そんな事ないよ〜」
「じゃあ、今日の夜、暇?
「夜…暇!!
「じゃあ、飲みに行こうぜ♪二十歳のお祝いだ()
「行く!!
「じゃあ、あとでな」
「うん♪」
……………………………
あ、しまった!!!

Fin

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++あとがき++
いや、これ大ちゃんのBDに勢いで書いたから訳わかんない内容になっちゃった(^^;
KYOTOKYOで大ちゃんのBDにマーチンが一番に電話を入れたって話を思い出して書いてみました。
(この時、他の人はかけてくれなかったっていってたんだよね)
タイトルは…ただつけたかったの(爆)
ちょっとクールな大ちゃんを書きたかったの。でも無理でした(笑)

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