++番外編〜教えて!!大野君(←改め萩原)!!!陰陽師ってなぁに??〜++ 萩「(ゴクゴク)…美味しかった!!!さて、じゃあ説明に入ろうかな」 大「別に説明しなくても…見れば一発でわかるのじゃ!!!」 良「あぁ、大野君。それをいっちゃあ…」 屋「え?見ればって何を?」 町「ま、いいじゃん。とにかくさ、萩原が説明してくれるから」 萩「もう…大野君ってば。内緒だって言ってるじゃない!!!(ヒソヒソ)」 大「…ゴメン、なのじゃ」 島「何ヒソヒソしゃべってんの?」 萩「ま、いいから!!説明するから!!」 石「…変なの。別にいいけどね」 萩「えっと…えっと…なんだっけ?」 良「陰陽師について、だよ」 萩「あぁ、そうそう。陰陽師についてね。まずは陰陽道から説明した方がいいのかな?」 屋「聞いたことある気がするんだけど」 良「珍しい。勉強に関して覚えてる事があるなんて!」 屋「…ケンカ売ってんの?」 萩「まぁまぁ…で、一般的には陰陽道とは占いとか宗教儀礼・祭祀などの古代的な方術の一種として広まってるんだよね。それは間違ってはいないんだけど、陰陽道とはもともと「陰陽五行」という、宇宙を形成する原理、万物を貫く「普遍的な記号」としての概念を日本にもたらしたものなんだ」 石「全然わかりやすくないぞ?」 萩「もうちょっと詳しく説明すると、もともと、中国では世界を陰陽の二元にわけたわけ。陽は例えば「太陽・昼・春…」で陽は「月・夜・冬…」って感じだね。で、二元をさらに四象という四元に展開し、そこから森羅万象を構成する8つの気「八卦(はっか)」へと展開したんだ。これはよく日本でも占いで聞いたりするでしょ?」 屋「あ〜あれね?当たるも八卦…ってやつ?」 萩「そうそう。で、それとは別に万物・万象を「木火土金水」という、5つの気の動き「五行」に還元する思想も生み出されたんだ。木と木をこすると火が生まれ、火が燃え尽きると灰になって土になり、土からは金をはじめとする鉱物が生まれて、金の取れる場所には水が沸いたり、金の表面に水滴がついてたりと、水が生まれ、水のあるところには木が生い茂る。そして、この5つには逆にお互いをダメにしてしまう関係もある。先に述べたのが五行相性で、後に述べたのが五行相克というんだ。相性のほうは順番として丸い形の図形なんだけど、相克の方は星型なんだよ。ここでも、星が出てくるんだよね。陰陽道には星型はとても重要な形なんだ。ちなみに、お互いをダメにするっていうのは、どういう意味かというと…木は土の養分を吸ってしまうし、水は火を消してしまう…といった意味なんだよ。この陰陽八卦と五行の思想が結びついて陰陽道の思想が出来上がったんだよ。この二つ「陰陽・五行」を用いたことから、現在陰陽道と呼ばれるようになったんだ。古代文明に発生した「シャーマン」の中国バージョンってやつだね」 島「…わかんねぇ」 萩「空間、過去から未来に渡る時間、全てが陰陽五行で記述・説明できるという際立った特性を持つものなんだ。この特性を生かして、日本では帝都をどこにするか、祭祀はいつ行うか、天災はいつごろ来るのか、神々をどう分けるのか、という全てを陰陽五行で行ってきたんだ。もっと細かく言えば、茶道、華道など各種の芸能、そして剣道などの武道の中にも陰陽五行説が浸透しているんだ」 大「ようは、全てを陰陽道で捉える事が出来るというわけなのじゃ」 萩「それまでは国家扱いではなかった陰陽師は、天武天皇の時代から、国家専属の占い師として活躍する事になり、その後藤原氏の勢力が強くなり、律令体制が崩れ始めた頃、陰陽師は今まで行ってなかった天皇や公家のプライベートな部分までに浸透し、それまでは強調されていなかった方位の吉兆、星巡りの吉兆などを駆使して彼等の精神生活の一部を支配しだしたんだ」 町「陰陽師の力が拡大されていったわけだね」 萩「ま、蛇足だけど、八卦と五行は自然という巧妙なパズルを解く記号として、縦横に組み合わされ、五行は十干に分けられて…例えば、木の陽と陰が「甲・乙」火は「丙・丁」土は「戊・己」…みたいにね。で、八卦は五行に配当され、組み合わされて宇宙の全体像としての64卦となって、それを導き出す為に要する陰陽の数1万1520が万物の数とみなされたんだよ」 屋「…頭痛くなってきた」 町「屋良っちが泣きそうだからさ、そろそろ陰陽師の仕事について話てあげてよ」 萩「結局、陰陽道を司る人の事を陰陽師っていうんだけどさ」 島「やけに完結に〆たな…」 萩「ただ、さっきもいったとおり、安倍清明の頃には天皇や公家のプライベートな部分に奉公し、禁忌と物の怪を強調して卜占の乱発によって職域を拡大させていってしまって、もともとの行政を司っていた陰陽師とは少し意味合いが変わってしまっているんだけどね」 石「化け物退治とか、呪いとかってやつ?」 萩「そうそう。呪詛とかそういうのは、この辺から強調されていったもので、それまでは星をみてこの方角はよくない、だとか、都はこの土地にすると上手くいく、だとか皆の身近にある「暦」。それも陰陽道でつくられるんだよ。暦から吉凶、つまり「大安」とかを判断する…そういうものだったんだ」 良「…説明中悪いんだけどさ」 萩「何?」 良「大野君、寝てるんだけど」 町「あぁ!!!何寝てんのさ!!!」 屋「…俺も、もう頭パンクしそう」 萩「あれ、今回のちょっと難しかった??」 島「お前、全然優しくねぇぞ」 良「じゃ、今回はこの辺にしておこうか」 萩「そうだね、僕もちょっと疲れたから…」 良「ご飯でも作るよ。それ食べてから、今度はセーマンやドーマンについて説明したらいいんじゃない?」 萩「そうだね♪良知君、ご飯にしよ〜♪」 石「って事で、次回は「教えて幸人!!セーマン・ドーマンって何?」をお送りします」 島「さ、飯食べようぜ」 屋「あ〜すっごく頭使った気分…」 町「大野〜!!!!起きろ〜!!!!」 ******* って事で。 いや、今回は本当に説明的な感じで。 全然わかりやすくないですよね(汗)。 説明してる本人がちゃんとわかってないもん(爆)。 ※参考文献 学研「陰陽道の本」 TOP |