++NO.2++

「店長って?」
夕食をご馳走になりながら、良知って人に思いきって話しかけた。
「正確には…ここの店長は明日から僕になるんだ」
「じゃあ、今の店長は?」
「他にも店出したんだよ。だから、いわば支配人って感じかな?」
「ふーん、で…その支配人って、偉いの?」
「それはもうッ!!!あの方は素晴らしい方なんだよッ!!!」
あ、なんか、眼がキラキラしてる…。
「あの…」
「何?」
「僕、どうしたらいいんですか?」
「えっと…とりあえず、裏からやってもらおうかな。ホールにでるのはそれから…」
はぁ??何を言ってるのか全然わからない…。
「あの…」
「何?」
「えっとぉ。裏ってなんですか?」
「あー、ちょっと待って。敬語やめようよ。なんかくすぐったい」
や、だから裏って…
「あのぉ…」
「何?…あ、そうそう裏ね。裏方の仕事って事かな?ようは洗い場とかなんだけど」
ふーん、
「食器洗うのが仕事なの?」
「や、だからそれは最初のうちだけだから。すぐにホールに出れるようになるよ」

「ホールって?」
尋ねると、良知君は少し笑う。
「幸人君、この仕事初めてなんだね。じゃあ、最初は直樹について勉強するといいよ」
僕でもいいんだけど…これから色々と忙しくなるから。
そう言って、良知君は笑う。
っていうかぁ…
「この仕事って…どんな仕事?」
頬張ったご飯を飲み込みながら、良知君に尋ねると、良知君は驚いた顔をする。
「え??どんな仕事って…」
知らないの??
尋ねた良知君に深く頷いてみせる。
「だって…突然連れて来られたんだもん」
一体、ここはどこ?
そう尋ねると、良知君は「ちょっと待ってね」といって席を立つ。
うーん、結局ホールって何??
++ ++ ++
戻ってきた良知君は島田を連れてきてた。
「直樹、幸人君に何にも説明してないの?」
「…だって、急いでたし。それに、説明したところで、萩原わかんねぇもん」
無駄な作業じゃん。
あっさりと開き直ってる島田が僕を見る。
「仕事しながら覚えてけばいいんだよ」
慣れだよ、慣れ。
そう言って不敵に笑う島田…なんか、怖い。
「だったら…責任持って、直樹が指導するんだよ」
任せたからね。
良知君に肩を叩かれた島田が叫ぶ。
「えッ!!俺が??だって、最初は裏方でしょ?」
やだよ、俺。
そう言う島田を良知君が睨む。
「無理やり連れてきたんだから。責任取る事。いいね?」
仕方ないな、と肩を竦める島田。
…あの、わけがわからないところで話が進んでってるみたいなんだけど。
だいたい、僕、一言も「働く」って口にしてない気がする…。
あ、でもご飯につられてついてきちゃって…しかもご飯しっかり食べちゃって…。
それは結局働くって返事した事になるのかな?
どうしよ、食べちゃったモンは返せないし…。
ま、いいか。島田が面倒見てくれるみたいだしv
ホールって何かも良くわかんないけど、覚えていけばいいや。
「えと…島田、よろしく」
ニッコリ笑って手を差し出すと、大きな溜息をつきながら「仕方ねぇな」と握手してくれた。
「じゃあ、そろそろ支配人に挨拶に行こうか」
そう言って立ち上がろうとする良知君。
あ、肝心なこと聞いてない。
「あのッ!!」
「何?」
振り向いた良知君は…やっぱりキラキラしてた。
「ここって…食事つき?」
尋ねると、キラキラした笑顔で頷いた。
「そっか。じゃあ、働こうかな」
そう呟くと、良知君は涙を流して笑いながら、
「やっぱり、面白いね。幸人君」
一緒に働くのが楽しみだよ。
言いながら、握手を求めてきた。
握手しながら、ふと考えたんだけど…
僕の、どこが面白いんだろ?
いたって普通の17歳だと思うんだけどなぁ。


*********
…てか、ふざけてません?この話(←てか、お前がだよ・笑)
ホント、最初、勢いで書いたんですでに展開に困りつつある今日この頃(苦笑)。
でも…こういう、内容の特にない話は、書いてて楽しいですね(爆)。
最近、重いのばっかりなんで…(汗)。
でも…読んでる方が楽しいのかは、かなり不安なんですけどッ(焦)。



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