++NO.27++

ひかりさんとの楽しい時間が終わって…
部屋に戻ろうとした僕は、中村君に呼び止められた。
「幸人さん、2番ご指名です」
あらら。なんだか、ホント部屋にいる時間少なくなってきたんじゃない?
とか、思いつつ席に向かうと、初めてのお客様。
「こんばんは」
にっこり笑って隣に座る。
「こんばんは」
彼女もニッコリ答える。
「指名、ありがとうv名前、教えて?」
「あの、かなっていいます」
少し照れたような笑顔が素敵な感じv
「どうして、僕を指名してくれたの?かなさん」
今後の参考のためにも、尋ねてみると…
「私、癒し系が好きだから」
と、フワっと笑う。
うーん、かなさんのが癒し系っぽいけどね〜♪
「僕、癒し系?」
「うん、とっても!!」
「そっかぁ〜。かなさんのこと、癒してあげられてる?」
「すっごく癒される!!!」
「よかった〜。じゃあ、これからも癒し系路線で頑張ります」
そういって、グラスを持ち上げ乾杯を誘う。
「癒し系でお願いします」
と、かなさんもグラスを持ち上げ乾杯。
すると…
「じゃあ、そんな癒し系幸人君の為に…ボトル入れちゃいます!!」
と、かなさん。
「ほんとに?ありがとう!!!嬉しいや、ボトル入れてくれるなんて!!」
感動のあまり思わずかなさんをハグハグしてしまって…
「幸人君!!!」
と、真っ赤な顔のかなさんに叫ばれてしまった。
「あ、ごめんね!!」
慌てて離れる。
「や、違うの。嬉しくて…ビックリして…」
と、しどろもどろのかなさん。
そんなかなさんを見て、僕もアワアワしていると、後ろから…
「セクハラ…」
ボソっと、聞こえる島田の声。
「違うもん!!!」
叫ぶと、
「や、今のはセクハラ…」
と、隣で治樹君。
「ちょっと〜!!!だって、二人だってもっとすごい事してるじゃない!!!」
思わず反論した僕に…
「すごい事って…どんな事〜?」
と、声を揃えてニイ〜っと笑う二人。
「あ、あの…その…」
思わず、どもってしまった僕に
「言えないなら、最初から反論するもんじゃねぇよな〜」
と、笑いながら二人は去っていった。
…何だよぉ!!!!
少し凹んでた僕に
「大丈夫、ホント嬉しかったしv幸人君は何があってもやっぱり癒し系だね♪」
と、かなさんはとっても優しい笑顔で言ってくれた。
++ ++ ++
「ってか、お客様に慰められてんじゃねぇよ」
島田が呟く。
「…島田のせいじゃん」
ひっそりと反論。
「まぁまぁ、幸人君も大人になってきた証拠やって事で」
と、上手く話をまとめようとしてるけど…治樹君だっていけないんだからね!!
「だいたい、そのくらいでセクハラだったら治樹や直樹は犯罪だよなぁ」
友一君が笑いながら僕に「なぁ?」と尋ねてくる。
…その質問には素直に答えられません。
「犯罪ってなんやねん!!」
治樹君のツッコミ…
「お前が言ってんじゃねぇよ」
島田の反撃…
「はいはい、そこまで。とりあえず直樹と治樹は幸人君に謝ること。そして、友一は二人に謝る、それで解決。いい?」
さすが、こんな時は良知君が頼り♪
「どうもすいませんでした〜」
…と、感情の全く篭っていない謝罪の言葉が飛び交う中…
「ね、幸人君もっと色々あったんやろ?僕、色んな話聞きたいんやけど」
と、ニッコリ微笑む一哉君。
あぁ…僕にとっての癒し系は一哉君だなぁ。
そんな一哉君の頼みだし。
「いいよ、もう少し話てあげるvv」
僕はまたゆっくりと話始めた。

*********
大変長らくお待たせいたしました。
実は、今回この連載が一番続けるか続けないかで悩んでいたものでした。
内容が内容だけに、こういう時期に更新していいものやらどうやら…
と思ってたんですが、企画アンケでどうやら今の所、1位を直走っているようなので、ここは一つ更新しよう、と思いまして…。
本当に、お待たせいたしました。
あの…かなさん、こんなのでよろしかったでしょうか?
久しぶりすぎて、ちょっと感覚がつかめてません(滝汗)。
次回も幸人指名!!猫塚さんですね〜次回vv
その後雪兎さんで一応終了…の予定なんですが。…PCクラッシュのため、メール等で指名希望されてた方、データが消えてしまいまして(滝汗)…私、指名しました!!という方いらっしゃいましたら、お手数ですが、またBBSかメールにてお知らせ下さい。
本当に、色々すみません(土下座)。

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