++NO.29++

それは、僕が雪兎さんと楽しい時間を過ごしていた時の事。
「ねぇ、幸人君誕生日だったよね」
「覚えててくれたの??」
「もっちろ〜ん!!!何欲しい?」
「えっとぉ…何がいいかなぁ〜」
「ねぇ、ケーキ作ってあげようか?」
「ホントに??雪兎さん作ってくれるの?」
「私の家で、遅くなったけどBDパーティーする?」
「やったvvじゃあ、明日とかでもいい?」
「もちろん。幸人君に合わせるv」
嬉しいvvケーキ作ってくれるなんて、超感動だなぁvv
「じゃあ、僕が雪兎さんの為に美味しい紅茶淹れるから!!!」
「ホントに!?嬉しい〜♪」
なんて、二人で盛り上がっていたら…
「なぁ、それ俺も呼んでよ」
「は?」
「俺にも食べさせてくれるよなぁ?雪兎」
「なんで!!!島田何にも関係ないじゃん!!!僕の誕生日のお祝いなんだから邪魔しないで!!!」
ちょっと勢いよく突っぱねてみる。
「はぁ?っていうか、俺がせっかくお前の誕生日を祝ってやるっていってんのに、それはないんじゃねぇの?」
と島田も負けずに睨んでくる。
「雪兎さんだって、僕を祝ってくれるっていってるんだから、島田は全く全然1oも関係ないじゃん!!!」
思わず、いつも以上にムキになったりして。
「ちょ、二人とも…」
雪兎さんの焦る声が聞こえるけど…
一旦始まってしまったものは止まらない。
「なんでそんなにムキになってんだよ。俺が何かしたか?」
少し呆れて島田が尋ねてくる。
「自覚なしなんだ…いっつも僕の事いじめるじゃない」
「いじめてねぇよ。からかってんだっつーの」
「同じだよ!!!!」
「同じじゃねぇよ!!!」
「島田なんて、僕の気持ち全然わかってないんだ」
「そういうお前は俺の気持ちわかんのかよ!!ふざけんなよ。わけわかんねぇ」
思わず立ち上がって島田をじっと見る。
島田も僕の眼をじっと睨みつけて…
「はい、そこまで」
後ろから良知君の声。
頭をポンっと叩かれた。もちろん島田も。
「二人とも、何してんの。お客様の前で。雪兎さん、困ってるでしょ」
あ…
「ごめんなさい…」
素直に謝る。
「や、ちょっとビックリしただけだし」
雪兎さんが笑ってくれる。
「仲が良すぎるのも問題だねぇ」
良知君が苦笑する。
「ちげぇよ。コイツが…」
反論しようとする島田に
「直樹が、いっつも素直じゃないからいけないんだよ。幸人君が心配だからほっとけないんだって言えばいいのに」
笑う良知君。
「そうなの??僕の事、心配だからかまってくるの??」
思わず身を乗り出した僕に
「うるさいな。そんなんじゃねぇよ」
ったく、やってらんねぇ…
そんな事をを呟きながら、
「雪兎、悪かったな、邪魔して。今回は遠慮するけど…今度は俺だけを招待してくれよ?」
とニヤリと笑って手をヒラヒラとさせて去っていった。
「ちょっと…全然反省しているように見えないんですけど」
ぼやく僕に
「まぁまぁ。ジャレるのも程ほどに、ね?」
とまた僕の頭をポンポンとして良知君も去っていった。
「雪兎さん、まさか、島田の事呼ばないよね?」
思わず聞いた僕に、雪兎さんは
「も、もちろん」
と笑ってくれたけど…ちょっと微妙な感じだ。
「雪兎さ〜ん!!!!」
ちょっと甘えた僕に
「わかってるから!!幸人君が一番vv」
頭を撫でられ、不図思う。
僕って、よく頭撫でられるけど…お子ちゃまレベルって事???
++ ++ ++
「そんな理由やったん?」
一哉君が言う。ちょっと呆れてる感じに聞こえんのは気のせいかな。
「しゃあない奴らやなぁ。まだまだ子供やね」
治樹君がニヤニヤしてる。
「直樹もまだガキだなぁ」
友一君も笑ってる。
「うるせぇな、ったく」
フン、とそっぽを向く島田。
「同じ仲の良さでも、直樹達と治樹達ではちょっと違うんだよね」
良知君がフワリと笑う。
「違う??」
思わず尋ねた僕に
「俺は、常に一哉に優しいやん。誰かさんと違うて捻くれてないしな」
と笑う治樹君。
「誰かさんって誰だよ」
「お前しかおらんやんけ」
「ふざけんなよ。俺の何処が捻くれてんだよ」
「…自覚無いんか?そりゃ、幸人が怒るのも無理ないわなぁ」
と、からかい口調の治樹君。
「はいはい、その辺で。治樹は一哉以外には厳しいんだから。丁度いいってのがないんだよね、この二人は」
苦笑する良知君に
「俺、すげー丁度いい人間じゃない?そう思わない??」
と、一生懸命良知君に訴える友一君。
そんな友一君をサラリと無視して、
「幸人君、そういえば、新しいお客様も増えてたよね」
と一哉君が尋ねてくる。
「あ、そうなのvv新しいお客様がね…」
と、僕は機嫌よく話し始めた。



*********
大変長らくお待たせいたしました。
ホントに待たせすぎですね(滝汗)。
今回、雪兎さんという事で。
リクどおりにいきましたでしょうか??
何だか時間がたつにつれ、リク内容が私の中で勝手に変わってしまったような(滝汗)。
一応、幸人と直樹を争わせてみました(笑)。
こんなものですが、貰ってやってください〜(汗)。
さて、次回は華凛さんです。
「こんな内容がいい〜」というのがありましたら、是非お知らせ下さい。





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