++番外編++

「遅ぇよ、マジで」
部屋に入った時、赤西の口から真っ先にでた言葉に対し、
「つーか、偉そうなんだよ、お前」
島田の口から真っ先にでた言葉。
「喧嘩、してる場合じゃないだろ」
良知が間に入り、亀梨の傍による。
「何が、あったの?」
泣きじゃくる亀梨の頭に優しく手を置き、尋ねる。
「…ずっと、毎日同じ夢を見るんだ」
やっと口を開き、話し始める。
「夢?」
「そう、夢。遊ぼう…って、いっつも同じ」
「…ただの、夢?」
石田が拍子抜けしたように尋ねる。
「ただの夢じゃないよッ!!その夢見ると…胸がギュって苦しくなって…」
誰かに、見られている恐怖を感じるんだ…
そう言って、亀梨はまた泣き始める。
「毎日って…どれくらい前から?」
部屋中を見渡していた萩原が尋ねる。
「…えっと、1週間くらい前から」
良知にヨシヨシと慰められながら、亀梨が顔を上げる。
「毎日、全く同じ夢なの?」
「うん、いつも同じ」
「そっか…」
だったら、確かに何かあるかもね…
そう呟いて、腕を組んで少し考え込む萩原。
「でも、夢だけじゃどうしようもないんじゃない?」
わけわかんねぇじゃん。
島田が呟くと、萩原も頷く。
「確かに、今の段階じゃなんとも言えないんだけど…」
だからね、と続ける。
「泊まってもいい?ココに。亀梨が、夢を見ている間に何が起きているのか確かめたいんだけど」
「てか、お前起きてられんの?」
島田の問いに萩原が笑顔で答える。
「やっぱりそう思う?だから、皆で交代で起きてようね」
有無を言わせない萩原の笑顔に、全員頷くしかなかった。
++ ++ ++
「なぁ、萩原」
眠そうな眼をこすってる萩原に、良知が小声で話しかける。
「なぁに?良知君」
「霊の気配なんて全然感じないよな」
「そうだね、確かに」
「…じゃあ、夢の原因はなんだと思う?」
「なんとなく…わかるような気がするんだけど、でも…」
確かめるまではなんとも…
言葉とは裏腹に自分の答えに確信を持っているような萩原の顔。
「ま、萩原の事だから大丈夫だよな」
そろそろ、交代だな。
そういいながら、島田と赤西を起こす良知。
「萩原も、寝ていいよ。時間だし」
何かあったら起こしてもらえばいいよ。
二人が起きたのを確認し、良知は眠りにつく。
「亀梨君が、うなされ始めたらすぐ起こしてね」
そう言って、萩原も眠りへ落ちていった。



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ありゃ、やっぱり前後編じゃ終わらなかった(汗)。
一応、次で終わる…予定(殴)。
あ、ちなみに番外編は全然ホラーじゃないッスよ。
ってか、本編もホラーだったの?て感じですが(汗)。


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